手汗

手汗のせいでデートのときに手をつなげなかった(女性・30歳)

私は現在30歳になる女ですが、これは私の若かりし頃の切ない思い出です。
今から干支で一回り以上前のことになりますが、私が高校生の頃に憧れている先輩がいました。
先輩は野球部でレギュラーを取るような人だったので、私以外にも先輩に憧れている女子はいたと思います。
私としても遠くから眺めているだけで終わるんだろうなと思っていたのですが、何と私の同級生からの繋がりで先輩とデートが出来ることになったのです。

 

と言っても先輩は野球部の練習で忙しく、デートと言っても帰宅時に一緒に帰るくらいしか出来ませんでしたが、それでも私は本当に幸せな気持ちになれたのを覚えています。

 

そうこうして数ヶ月が経過した頃でしょうか。いつものように先輩と一緒に帰宅していた時のことです。
それまでは恋人なのか先輩後輩の仲なのか微妙な関係でしたが、ついに先輩から告白らしき言葉を頂けたのです。もう私は点にも昇る心地でした。もちろん私としても二つ返事でOK。その日から、本当の恋人として一緒に帰ることが出来たのです。

 

が、この恋もあっけなく終わりを告げます。先輩が私との距離を一気に縮めるべく、スッとさりげなく手を繋ごうとしてきたのです。私としては凄く嬉しかったですし待ってましたと思いたかったのですが、緊張と生来の体質で手汗が酷く、無意識のうちに先輩の手を払いのけてしまったのです。

 

もちろん手は繋ぎたかったですが、手汗でべちゃべちゃになった私の手は触られるのは恥ずかしくて……。
手を払いのけた瞬間、物凄く気まずい雰囲気になりました。私は理由を言ったうえで謝罪をし先輩も大人の対応をしてくれましたが、その日を境に距離はドンドン離れていき。結局私たちは手を繋ぐことなく、先輩の卒業と同時に自然消滅していきました。
手汗に関しては、そんな切ない思い出が蘇ってきてしまうんですよね。

 

それからというもの、常に手を洗うなどして汗が滞留しないように心掛けています。そのお陰なのか加齢によるものなのかは分かりませんが、以前よりは緩和されたとは思います。

 

また手袋を携帯し、どうしても手汗が引かずに掌を触れられるような
場面になった時には断って装着するようにしていますね。

 

あの頃にもっと努力をしておけば、とちょっと悔やんでいます。